犬・猫の肺線維症

肺線維症は、肺胞の壁が線維化し、硬くなることで肺の伸縮性が低下し、ガス交換がうまくできなくなる病気です。一度線維化した肺は元に戻ることはなく、進行に伴って咳や呼吸困難などの呼吸器症状が重度になります。肺線維症を根本的に治療する方法はありません。残っている肺機能を温存し、できるだけ進行を抑える治療と、肺の線維化に伴って現れる右心不全に対する治療がメインとなります。症状が進行すると命に関わる危険性があるため、早期診断が重要となります。
肺の線維化が進行し、重度の呼吸障害が見られる場合には酸素吸入が必要となります。酸素吸入は入院下で行うだけでなく、在宅用の酸素室(酸素濃縮器)のレンタルサービスを利用することもできます。

肺線維症の主な症状

・咳
・呼吸が早い
・疲れやすい
・動こうとしない
・肩で呼吸をする
・食欲不振
・体重減少
・口を開けて呼吸をする
・舌が白っぽい紫色になる(チアノーゼ)

など

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とりわけ治療に関しては、動物病院の方針等や獣医師の考え方等によっても異なりますので、あくまで参考情報としてご利用ください。